ゴルフ競技では多くの場合、「次打者マーカー制」という方法でスコアを記録し提出します。
競技の際は自分のスコアだけでなく、特定の他の人のスコアも確認し記録しておく必要があります。
本ページでは、競技ゴルフで最も広く採用されている「次打者マーカー制」の詳細と注意点について説明します。
マーカーについて
「マーカー」とは、プレイヤーのスコアを記録する人のことです。
例えば、プレイヤーAさんのスコアを記録する人がBさんの場合、「AさんのマーカーはBさん」ということになります。
次に、マーカーの詳細を見ていきましょう。
マーカーの役割・意味
マーカーの役割は、プレイヤーのスコアが正しいものであることを証明することです。
ルールブックには下記の記載があります。
3.3b ストロークプレーのスコアリング
https://www.jga.or.jp/jga/html/rules/image/Rules_2023.pdf
(1)マーカーの責任:スコアカードにホールのスコアを記入し、証明すること。
マーカーはプレーヤーのスコアを記入し、証明します。
その後、プレーヤー自身でマーカーから渡されたスコアを確認し、提出するという流れになります。
そのため、マーカーとプレイヤーによってプレイヤーのスコアがWチェックされている状態になります。
マーカーの決定(次打者マーカー制)
競技の要項や組み合わせ表には、よく下記のような文言が記載されていることがあります。
マーカーは次打者マーカー制とする。
マーカーは次打者とし、最終打者のマーカーは第一打者とする。
どちらもいわゆる「次打者マーカー制」のとこを指しています。
この次打者マーカー制とは何かを説明します。
組み合わせ表には、競技日に「誰と一緒の組み合わせか」が記載されています。
例えば次のような組み合わせ表があったとします。
スタート時刻 | 氏名 | 氏名 | 氏名 | 氏名 |
8:00 | Aさん | Bさん | Cさん | Dさん |
通常、1番ホールのティーショット順は組み合わせ表の左から順になります。
つまり、1番打者はAさん、2番打者はBさん、3番打者はCさん、最終打者はDさんとなります。
次打者マーカー制はその名の通り、次打者がマーカーになります。
スタート時刻 | 氏名 | 氏名 | 氏名 | 氏名 |
8:00 | Aさん | Bさん | Cさん | Dさん |
マーカー | Bさん | Cさん | Dさん | Aさん |
AさんのマーカーはBさんであり、BさんはAさんのスコアを記録しなければなりません。
同様に、BさんのマーカーはCさん、CさんのマーカーはDさんです。
Dさんは最終打者なので、1番打者のAさんがマーカーになります。AさんはDさんのスコアを記録しなければなりません。
プレーヤーとマーカーを図で表すと下記のようになります。
スコアカードの記録方法
スコアカードの形式
競技ではよく下記のような形式のスコアカードが配布されます。
点線部分は切り取り線になっています。
上段は自分のスコアを記録する場所、下段は自分がマーカーを務める人のスコアを記載する場所になります。
名前欄にAさんが記載されている上のスコアカードは、スタート時にAさんのマーカーのBさんが受け取ります。Bさんは上段にBさん本人のスコアを記載し、下段にはBさんがマーカーを務めるAさんのスコアを記載します。
スコアカードの記録・提出
Bさんは、Aさんのスコアを記載し終えたら上段のBさん本人のスコアを切り離し、下段のスコアをAさんに渡します。
この時、マーカー署名の欄にBさんは自分の名前を記載します。
スコアカードを受け取ったAさんは、スコアが間違いないことを確認し、プレイヤー名にサインをし提出します。
また、BさんはマーカーのCさんからスコアカードを受け取り、同様に自分のスコアに間違いがないことを確認し、サインをして提出します。
マーカーからスコアカードを置けとったプレーヤーは、必ずマーカー署名欄にマーカーのサインがあることを確認し、更に自分のサインをプレーヤー署名欄に書かなければなりません。
上記に違反した場合、つまり署名を忘れていた場合はプレーヤーが失格になります。(規則3.3b)
まとめ
ゴルフ競技におけるスコアの記録方法「次打者マーカー制」について解説しました。
ほとんどの競技が「次打者マーカー制」なので、競技に出場する方は是非覚えておきましょう。
また、スコアカードの記録方法・提出方法について解説しました。
自分のスコアをどこに書くのかをきちんと把握し、間違いがないようにしましょう。
特に署名は忘れると失格になるので、絶対に忘れないようにしましょう。
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