【国内男子プロ】PGA・JGTO・JGAの違いや各主催競技について解説します

ゴルフは競技人口が非常に多く、他スポーツに比べ年齢層も広いスポーツです。
国内のプロ競技においても「シニア」という区分があったりと、他スポーツと比較して異質な特徴を持っています。
特に男子プロについてはプロテストの主催団体とトーナメントの主催団体が分かれていたりと、仕組みが複雑です。
このページでは、男子プロのトーナメントの主催団体になっている「PGA」「JGTO」「JGA」についてそれぞれの役割や特徴を解説します。

日本プロゴルフ協会（PGA）

日本プロゴルフ協会（以下PGA）は、主に以下の活動を行なっています。

• 男子プロテストの開催・ライセンス発行
• 男女ティーチングプロテストの開催・ライセンス発行
• 男子シニアツアーの主催（日本シニアオープンはJGA）
• 日本プロゴルフ選手権の主催

PGAはプロテストの主催を行なっている団体です。ここで注意しなければならないのは、女子のプロテストの開催は日本女子プロゴルフ協会（LPGA）で、男子のみ管理している点です。
また、ティーチングプロに関しては男女ともに管理しています。
男子シニアツアーの主催や国内メジャーの1つである日本プロゴルフ選手権の主催を行なっています。
PGAは「プロゴルファーのための団体」と言えるでしょう。

日本ゴルフツアー機構（JGTO）

日本ゴルフツアー機構（以下JGTO）は主に以下の活動を行なっています。

• 国内男子ツアーの主催（日本プロはPGA・日本オープンはJGA）
• 男子下部ツアーの主催
• クォリファイングトーナメント（QT）の主催

JGTOは、皆さんがよくテレビの中継やニュースで目にする男子ツアーを主催している団体になります。男子下部ツアーやQTも主催しています。
JGTOは「トーナメントのための団体」と言えるでしょう。
ここで、先ほどプロゴルファーのライセンスはPGAが管理していると述べましたが、JGTOの競技にはPGAのライセンスが無くても、アマチュア資格を放棄すればプロとして出場できます。
よくトーナメントの成績表などでは、アマチュアは名前の先頭に「@」がつけられますが、プロライセンスを持って無いもののアマチュア資格を放棄した選手もライセンスを持っているプロと同様、@なしの無印で表現されます。

日本ゴルフ協会（JGA）

日本ゴルフ協会（以下JGA）は主に以下の活動を行なっています。

• 日本オープンの主催
• 日本シニアオープンの主催
• 全米オープン最終予選会日本会場の開催

JGAは国内メジャーの1つである日本オープンを主催しています。
そのほかにも、日本女子オープンや日本アマ、日本女子アマなど、各年齢・性別区分に置ける最高峰の競技もそれぞれ主催しています。
JGAはプロ・アマの枠を超えて、ゴルフ界全体を広く管理している団体といえます。

まとめ

PGA・JGTO・JGAのそれぞれの主催競技についてまとめになります。

男子はプロライセンスを発行している団体とトーナメントを主催している団体が異なるため、近年では実力のある選手がプロテストを受けずに、いきなりトーナメントにプロとして参戦する、というようなケースも見られます。
賛否両論あるかと思いますが、実力があるもののプロテストに失敗した選手が1年間を棒に振らずにトーナメントに出場できるというメリットもあります。